上野憲男展3日目です。
上野憲男展3日目です。
88才とおっしゃる可愛い(失礼かもしれませんが、本当に少女のようで声も可愛らしい)
女性が来廊されました。時々画廊へいらっしゃる方で、アートがお好きで銀座の画廊を
時々回られているらしい。
もう20年以上前に上野先生の作品を購入し、今も飾り気に入っていること、
先生が京都で個展された時も、それを見るだけに友人と行かれたことなどを
お話しされました。上野先生が喜ばれたのは言うまでもありません。
今回の作品の中で気に入られた作品があり、その前で佇んでおられるので
これいいですよね~?と話しかけると、「これ好きだわ。私が生まれた北海道の北見みたい」。その作品は絵ではなく、数は少ないのですが木製のオブジェなのです。
25センチくらいの流木のような板の上に木の白い家がチョコンと立ち、その周りに
鉄の柵のようなものが打ち付けてあります。それは町の一部のようでもあります。
お客様はそれを見て、故郷の雰囲気があるーとおっしゃるのです。
おすすめすると、「もう年だから何年生きられるかわからないしねー」
私「いえいえ、本当にお若いし、失礼ですが可愛くて10才以上、お若く見えます。
それにこの先ではなく、今日気に入られたら今日から毎日楽しめばいいのではありませんか?」と私。
上野先生もいいと感じる感性が素敵なことで、そういう出会いもそんなにあることではないし、とお話しされたことも響かれたのでしょうか。作品をご予約されました。
最後に「以前に買った上野先生の作品の隣に飾ったらとても合いそうなの」と笑顔でおっしゃいました。
私は少し言いすぎたかなと思ったのですが、その表情を拝見し本当に嬉しかったです。