今週開催中の展覧会は85才の超ベテラン作家、上野憲男さん。
本日もギャラリーは晴れのち曇りのち晴れ
今週開催中の展覧会は85才の超ベテラン作家、上野憲男さん。
センスが良くて洗練され詩を含んだ美しい抽象作品を見つめながら
私は心の中で「こんなに素敵な作品の展覧会を開催できるって何て
幸せなんだろう・・」とジーンとするのでした。
今回のテーマはノスタルジア。イメージはやや感傷的な遠い過去やふるさとでした。
お客様がいらっしゃらない画廊の束の間の時間に私は隣に座り、
ミニインタビューをしました。ノートとペンを用意して。
お聞きして私のノスタルジアのイメージが狭義だったことを感じました。
先生のお話
「ノスタルジーは人間すべての人が原郷への憧れを持っている。
同時に寂しさでもある。その人の持っている原点、魂の原点とも言える。
多少センチメンタル性はあるが、乾いた普遍的なもの。
すべての人が持つ憧れー壮大なことも含む・・」とおっしゃいます。
聞きながら、私は宇宙の根源も含めて想像を膨らませました。
それを言うとそうです、この地球に水があり空気があり、それで人間が誕生したのですからね、と。
そんなお話をしていると次のお客様がドアを開け入っていらっしゃいました。
束の間の私のミニインタビューは先生の哲学でした。お聞きして良かったと思いました。
そのあと絵をまた見つめると何かが違うようなー。
私のイメージもぐんと広がり、深い宇宙にまで想いを馳せたのでした。