野坂徹夫新作展
本日もギャラリーは晴れのち曇りのち晴れ
今週は野坂徹夫新作展を開催しています。野坂さんは長い間、静かで叙情をたたえた
美しい水彩画を描いていらっしゃいます。
20年の画廊の歴史の中で、ほぼ20年間、2年に一度のペースでゴトウで展覧会を
開催してきました。いつも奥様の順子さんが秘書のように連絡をくださいました。
そんな野坂さんをいつも支えていらした順子さんが亡くなられたのは1年前も6月でした。
看病に専念したいと延期になっていた展覧会が今回の展覧会です。
制作途中の2月ごろ、画廊の20周年の時に以下のようなメールをいただきました。
「後藤さん、これからも良い絵を広めてください。
アトリエにいると絵の中に順子が浮かび、つらい想いと作画の喜びが重なる日々、
5月、よい個展になるようお祈りください。」
野坂さん、周りの方々、そして私の祈りが通じて、素晴らしい展覧会になりました。
初日、リュート奏者のつのだたかしさんのギャラリーコンサートが開かれ、
そこでリュートの演奏とともに野坂さん自作の詩の朗読がありました。
「あなたに」という詩は順子さんへの詩です。
最後の一節をご紹介します。
・・・あの日から一年
ときはまた
すぎていきます。
この地上のどこかにかくれているあなたと
あなたのかみさまをさがしながら
のこされたいのちを
いきてゆきます。